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掲載内容 掲載日 補足事項
ストレスと緊張で耳鳴り-漢方での治療 2014-3-10 耳鳴りが悪化してツンボになる時もある
頸椎のずれを針治療で治す 針と漢方薬の両方で治療
針灸で禁止されているツボ 脳ー脊髄ー肺 は 要注意
ストレスと緊張で耳鳴り-漢方での治療

耳鳴りは通常60-70歳以上の老人に発生するといわれるが、労働者でも仕事のストレスで症候がみられる
仕事中にも 肩の力を抜いてリラックスしながら頭を回すといった軽い運動を心掛ける事
ツボの針灸治療も効果ある
聴力が82デシベルに落ちたのが三ヶ月で18デシベルも改善されたれ例がある

現代人はいつも頭を低くしてパソコンに向かい頸椎を痛め動脈障害となり それが内耳カタツムリ管の血行を細くさせ、耳鳴りを起こす
長時間の騒音刺激、たばこ、お酒、コーヒーを控えて、十分な休息と運動を定期的にする事
ツボの按摩も効果がある
耳鳴り-漢方での治療

耳鳴りが悪化して、ツンボになる
漢方の治療は整体観、患者の主観感受を重視する
耳鳴りやツンボは整体内臓機能の変調で局部が形態が変わってしまったとみる
漢方薬、針灸、按摩、薬膳治療等を通じて本来の体自身の蘇生能力を引出して機能の回復を図る
治  療  方  法
実証か虚証かを区分する 初期診断ー患者の年齢 体質 急性か慢性か 耳鳴りの音の大小 副次的な病気の有無
一般に若者=実症 老人=虚症 体質強=実症 体質虚弱=虚証  急性=実症 緩慢性=虚証
耳鳴り音大=実症 耳鳴り音小=虚証
風邪、肝火上憂、痰火鬱結気滞血弼=実症 気血不足 腎精不足=虚証
石菖蒲を使って効果的な治療 耳鳴りが12の経絡のどれに属するかを見て効果ある薬を選ぶ
耳鳴りや中耳炎等に限らず耳の治療には石菖蒲が最重要な薬である
気血の流れを回復させ効き目が高い
耳鳴りを和らげる三種の按摩 毎日行う耳マッサージ 普通の人でも聴力予防のために行うとよい
鳴天鼓
両手をこすって熱くする
眼を閉じて精神集中
両手の平で両耳を堅く塞ぐ そしてツツミの様に音を出しながら、手のひらで耳穴を開いて閉じて圧迫を繰り返す まず左24回 次に右24回 次に療法一緒に48回
親指で耳の後ろの部分を按摩する
鼓膜按摩法
中指を外耳道の口に置き、軽く按摩 左右15-30回按摩 毎日3回
手の指で耳朶を指圧する
営治耳城郭
両手をこすって熱くする
両手で耳の輪郭を紅くなるまで上下に按摩する
一回3分程度 を 毎日何回か行う
腎虚型耳鳴り 薬膳治療
腎虚性耳鳴り治療用の薬膳料理
菖蒲粥 石菖蒲60g 豚腰肉 白ネギ1本 うるち米少し 
石菖蒲をまず煮る 濁りかすをとって豚腰肉、白ネギ、うるち米を加えて煮る
味付けして食べる
豚腰肉1塊を切って骨砕補を粉状にしたものをかけてとろ火で煮込み食べる
骨砕補を粉にして沸かし黒砂糖入れてお粥にして食べる 毎回3g 一日一回
石菖蒲の効能
耳鳴り-漢方での治療

耳鳴りは誰もが来てもらいたくない悪夢である
特に近年環境のストレスが増加して、耳鳴り問題で医者を訪れる人数が増えています
英国の統計では 10人に1人が耳鳴りを経験し、5%が持続性で憂鬱な問題を抱えています
耳 鳴 り の 主 な 原 因
ハイテク社会下でのストレス増大
不眠症の増加等で耳鳴りが若い人でも増えている
診断で何でもないといわれて治るケース 長い休暇を取る事で、薬を服用しなくとも回復するケース等ある
職場の騒音環境
35歳の女子工員 勤続10年 
うるさい職場環境下で最近耳鳴り、眩暈、聴力異常が発生 診断結果 メニエール病と診断される
腫瘍症状
50歳の男子工員
最近何カ月も片方の耳が耳鳴りする 休まず聞こえ、だんだん音が大きくなってきている 診断結果 聴覚神経に腫瘍が出来ていた
耳 鳴 り の 自 覚 症 状
耳鳴りは患者の一種の主観感覚で自覚する症状で自分だけが雑音や鈴の音が聞こえてくる症状である
昼間忙しい時には気にならないが、夜安静時に気になってくる
重度な耳鳴りは聴力、神経緊張、焦燥、阻止、睡眠妨害、迫害  等々些細なことが耳鳴りにつながり自殺にまで至るケースもある
耳 鳴 り の 分 類
他覚性耳鳴り
比較的少ない
患者本人も、他人も測定器や補聴器を使って音が聞こえるもの
一般的に血管性疾病が脈動性耳鳴りを起こし、耳付近の筋肉疾病が痙攣して耳鳴りを起こす
自覚性耳鳴り
耳鳴りは患者だけが聞こえる聴覚伝導経路のどの部分で音が起こるのか不明
外耳、中耳、内耳の疾病を含め聴覚神経、第八対脳神経、聴覚神経、脳幹血管硬化、大脳皮質疾病等が考えられる
耳 鳴 り の 原 因 を 探 し 出 す
耳鳴りの原因を探し出す
耳鳴りの原因はまだはっきりわからないが一般には聴覚通道の一部が異常に変化した事と関係が深い
耳蝸、聴覚脳幹、聴覚皮層等異なる部分が耳鳴り神経変化を起こす原因とみられる
感染
感冒、外耳道炎、中耳炎、内耳迷路炎、梅毒、脳膜炎
騒音
職場の騒音 補聴器の長期使用
中毒
一酸化炭素 アルコールやヒ素中毒等の重金属 
疾病症状
耳喉管阻閉 耳硬化症 メニエール症 橋小脳角腫瘍 貧血 甲状腺機能減退
外耳道阻閉
耳垢や異物阻閉
薬物性耳鳴り
サリチル酸 キニーネ アミノグリコンド抗生素 利尿剤
脳心血管疾病
高血圧 動脈硬化 動脈瘤 頭部損傷
精神圧力と不眠
引起的効能性耳鳴り 通常ストレスで起こる 耳鳴りが強くなる 夜や朝起きた時にひどい 疲労時にひどい
耳 鳴 り の 治 療 法
原因は複雑で、いまだ原因は見つかっていないが 目下のところ 下記の治療法で改善がみられる
脳の騒音適応力を訓練する
耳鳴り遮断器を使用 耳鳴りの音量よりもやや少ない音を流し 毎日8時間聞いて脳の適応力を高める
水の流れる音楽を流し続ける
安静な環境におく  耳鳴りに対し明確な変化が出てくる
流水や波の音の音楽  気持ちが落ち着き耳鳴りが少なくなる
耳鳴り過敏症を抑える
米国で開発の「心理過敏緩和」「生理過敏緩和」方法
「認知療法」と同じ 
耳鳴り治療器で焦燥、気落ち、憂鬱の悪いイメージの音を流す事で、大脳が耳鳴り信号に対して鈍感になってゆく治療法

予 防 保 養 の た め の 8 つ の 提 案
いつまでも耳も目も健康なために
高齢になっても頭脳明晰だけでなくはきはきとしていて、耳も目も元気な老人はたくさんいる
一方で現代人の生活スタイルで 若いうちから耳鳴りの人もいる
治療が遅れると大きな障害になる危険がある
若いうちから下記の事に注意しましょう
長時間、騒がしい環境にいない
うるさい職場では 耳栓、耳カバー 耳マスク 等の防音具を着用する
使っているiPOD や MP3 の音量を大きくし過ぎない事
過度のアスピリン 抗生物質 利尿剤等の薬物を使用しない事
コーヒー 茶 コーラ タバコ 酒 等の刺激的食物を控える事
リンゴ、ブドウ、トマト、イチゴ ウリ 牛乳プリン等のサリチル酸成分を多く含む食物を抑える事
精神安定効果のある 菊花茶 簿荷 等を飲む 耳鳴りの改善にもなる
より良い生活習慣作る 良く眠り 適度な運動 体操 耳たぶ按摩 等々
耳鳴りは老人の抱える問題だと皆認識している
実際、身の回りで起きている
耳鳴りは我々への一種の警告であり、体の変化に気付かなければいけない
ゆったりした気持ちで楽観的な生き方を心掛ける事
たとえ耳鳴りになっても「今度 私の耳に一羽の小鳥が住み着いた 楽しいわ」という気持ちで前向きに生きよう

耳 鳴 り の 苦 痛 程 度
0 耳鳴りなし
時々耳鳴りあるが苦痛にはならない
持続的に耳鳴りがする 安静時に特に感じる
がやがやした環境の中でも耳鳴りが続く
注意力や睡眠を妨げるほど耳鳴りがする
重度の耳鳴りで、仕事が出来ない
こわくなるほど耳鳴りがして死にたくなる
禁酒効果の薬 Acamprosate で90%耳鳴りが改善!!

調査によると25%の人が耳鳴りを経験しておりその中でも60-69歳人が多数を占めています
原因はメニエール病等いろいろですが最新の研究では大脳額葉とその周りの神経系統が関係しているようです
ブラジルの学者が20人の鳴りするが正常な聴力の患者に単光子電脳断層撮影機で正常な人と比較してみたら大脳内血流量が変化していることがわかりました
耳鳴りの患者は左側海馬まわりの血流量明らかの上昇していました
耳鳴りの問題は聴覚通道の問題だけでなく中枢神経も絡んでいる事が判明しました
そのためどの薬が効くかは決まったものがありませんが、うるさい所に長くいないで耳栓や防音マスク等をつける事で対応し、薬の面では戒酒治療薬の Acamprosate をお勧めします
この薬は大脳に作用し脳内の化学均衡を維持する効果があります 90%の患者が改善したとの結果があります

ただし、耳鳴り改善薬としてのFDAは取得しておらず、また副作用の発生頻度もまだはっきりしておりません
頸椎のずれを針治療で治す

耳鳴りの原因はある環境下で耳の神経線維の緊張により引き起こされる
緊張により耳の神経線維のバランスと振動の機能が異常になる事による
如何にバランスと振動が正常でも頻繁に緊張が続けば耳鳴りが出てくる
耳たぶの前後や蝶骨、頬骨付近を触って痛い筋肉があればそこを『横向的剥離手法』(親指で横に筋や神経線維を押す)で按摩して
凝っているところを柔らかくしてあげましょう  この治療法はとても重要です 効果覿面
患者を診断: まず脈象と臨床症状から虚実を見分ける
肝火旺盛=実症→清泻肝火
腎虚者→補腎  脾虚、気虚→健脾益気
すべてに引経薬として 石菖蒲を服用させる
頸椎筋肉が硬直し、頸椎のズレがみられるのでよく揉んで柔らかくして正常に戻してやる(レントゲン写真で検査してもらう事)
レントゲン写真では問題なくとも頸椎が曲がっている事があるので要注意

針治療  頭部三区均用抽気法 動気療法(患者が針治療時耳の部分に神経を集中する事)
神庭  もし左耳鳴りなら神庭の左側0.5寸に針
百合  「巅頂合陰足踝区」
率谷  「耳頬区」
風池、翳風、聴合  これらは「気」を高めるツボ

5-6年も耳鳴りが治らないという患者も、漢方薬だけでなく針治療を同時にすることで快治療
10年の患者は耳の神経機能が退化しているので完全には回復しないが改善された
針灸で禁止されているツボ

ツボとは内 して体内の状況が表に出てくるところである
我々の体には、12の経絡と2の任督、計14の経路、361のツボプラス経路外の48ツボを加えて計409のツボが
ある
その中で、針刺し時に神経を傷つけ易い個所があるので注意する事

体の場所 ツボ
頭面部 脳戸 承霊 玉枕
脛骨部 中府
胸腹、背腹部 神阙 人迎 石門
四肢(少数) 三阴交 合谷
頭面部で禁止されているツボ

脳戸
督脈
頭重、頭痛、眩暈、項強 等の症状を按摩で治療する、
針を強く刺すと、延脳部にまで届き、即死する
乳児の場合など要注意である


玉枕

足太陽膀胱経
ツボ脳戸を挟んで一寸三部のところ肉枕骨のところ
延脳部を傷付けないように細心の注意が必要眩暈、


承霊
天の寒湿水気は入ってくる足少陽膽經
脳天で霊、神霊や天の気を受けるところ
頭痛、眩暈、目痛、鼻淵、鼻窒、多涕の症状を治療
前髪生え際から4寸の所
脳皮を刺すだけで深刺しは脳を傷付ける


ツボ位置は最下部の図を参照ください
中府:手太陰肺経
    手足太陰二経との交差点
    肺経のツボ

    針を深く刺し過ぎると気胸を
    起し、気短窒息症状を引き起
    こし、死に至る場合もある

神阙:任脈の重要なツボ
    おへそ部分で背中のツボ命門と繋がり、針刺しで
    体の反応がおかしくなる
    針刺し不可

人迎:お灸不可
    頸髄の総動脈の鼓動点、針灸のやり方を間違える
    と体の反応がおかしくなる

石門:任脈の重要なツボ ヘソ下2寸
    妊娠時など女性はお灸不可

内臓を傷付けないように十分注意する事
雲門:手太陰肺経
    胸鷹部 内部は肺なので深刺しは厳禁

三陰交・合谷:活血通経 妊婦は堕胎の危険




資料図出典元:中国中医薬出版社他
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