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掲載内容 掲載日 補足事項
お母さんの両手が悩ましい湿疹を治す 2013-06-04 春から夏にかけて湿疹がでて、台所の水仕事が大変になるこんな時には手袋がよい
咳が止まらない時 55歳男子 薄黒く痩せて油気のない顔
破れ声で家じゅう迷惑気味  針治療で完治
眼を20年も閉じられなかった 神秘的な鍼治療で三か月後に回復

ママの両手で子供を包んであげれば湿疹も消えてゆく
台北市立総合医院林森中医院区中医婦科主治医陳怡如の話
45歳の女性 手足にいつも水泡が出来て消えない 局部が赤く腫れて痒い特に手の指の末端が夏になる時などひどくなる
皿洗いなどした後ひどくなる 西洋医の外科皮膚科に行ったが治らなかった
漢方で、これは脾清利湿熱、祛風症と診断し一ヶ月の薬を出した 料理の後の湿疹がまえほどでなくなり手足の水泡も大幅に小さく
なった
天気が変わっても、前みたいに湿疹がひどくなることはなくなった
【第一】湿疹発生の原因
春夏に多い一種の多発皮膚症炎 症状の特色は 局部が腫れて丘上になる 染み出て赤腫れかさぶた、はがれおち、泡、破れる、出血 これらがいつも繰り返される  いろんな場所に出て 耳の湿疹が耳かさぶた陰嚢の湿疹が繍球風、手の湿疹が
原因不明 遺伝や食べ物や精神の問題等 はっきりしたものはわからない 気候変化、日光、乾燥、動物の毛、植物、化学物質等
漢方の角度からいうと 湿疹は湿瘡、浸淫瘡、血風瘡 というものである
いろいろな場所に出て耳の湿疹は耳瘡、陰嚢は繍球風、手は鹅瘡 とよばれる
「湿」「風」「熱」が関係
先天性虚弱体質、父母からの遺伝、生活習慣、飲食習慣、冷たいもの甘いもので脾胃がやられ、水分の作りがおかしくなり「内湿」体質になる
気候が蒸し暑くなったり生活環境で化学物質が皮膚を刺激して「内外湿」となると重濁、垂れ落ち、かさぶたで剥がれない、といった状態が繰り返されるタイプの湿疹
湿鬱が続くと発熱し赤く腫れあがる 「風」の特色が現れ痒くなるといった風邪の状態になる
【第二】治療法
急性期湿疹時
皮膚潮紅熱腫張  紅疹か水泡密集 汁が出る めちゃ掻きたくなる
祛风利湿清熱止療  消風散 龍癚瀉肝湯 
亜急性期湿疹時  
潮紅やや少ない  水腫明顕 掻きむしった後、汁がかなり出る
祛风脾利湿療     除湿胃苓湯、薏苡仁湯
慢性期時
皮膚表面厚くざらざら 掻きむしった後残る 血のかさぶたやシミが出来て色素が沈着 主に手にいっぱいできる
滋陰養血祛风  活絡気血  当帰飲子  当帰四逆湯

長期的には脾胃調和により湿邪を防止し二度と侵入しないようにすることである
普段の食事で、薏苡仁、紅豆、山薬、芡实 緑豆、冬瓜 等の健脾利湿食材をいれた薬膳を採る

薬としては、
马齿苋 50g 
黄柏 30g 苦参 30g 地榆 30g 地肤子 15g 
これらを30-40℃のお湯で15分煮沸  湿疹止、殺菌、過敏症改善
急性、亜急性期湿疹に効果ある  苔藓植物に似た慢性湿疹には効果がない
手の湿疹患者には寝る前にワセリンを塗って綿の手袋で保湿しする 胡麻、クコ、白木耳、黒木耳等の滋陰養血強壮の食材をとる
日常生活でワニス、洗剤、ゴムなどの、刺激ある物を裂ける
必要な時には木綿の手袋をしてからゴム手袋をする事
熱湯で患部を洗う事をやめ、掻かない、遅くまで起きてないでストレスや疲れをためないで、適度な運動で免疫力を高め漢方薬服用し湿疹が再発しないようにする事
飲食での注意事項

冷たい食べ物や飲物、甘いもの、油っこいもの、辛いもの、焼いたものを出来るだけ避ける 脾臓と胃を痛め、湿疹体質になる
干物や熱の出る食物は避ける(胡椒、ネギ、ニンニク、洋ネギ 濃いお茶、コーヒー、お酒)
また、麻油鶏、十全大補湯、人参等のサプリメントも体内の熱と一緒になって湿疹を作るもとになる
新鮮でない刺激の強い食材、花粉、食品添加物、防腐剤等は湿疹のもとになる
咳が止まらない時
55歳の男 曲がった腰でラクダの様な背骨 顔面薄黒く骨と皮だけの闽南语でいう「黒乾痩」
入ってきた時から咳が止まらず声が上がったり下がったりして割れている
のこぎり声がかしましい 診察時は付き添い家族もみんなへきえきしていた
奥さんに無理につれてこられた
皮膚病で入院して固醇(固形アルコール)を服用、退院後ほどなく咳をするようになり一年、手足が無力、便が羊の尿みたいで、べんを柔らかくする西洋の薬のせいである 今度は便を仮託する薬を服用 全身がピリピリと痛くちょっと走ると息が切れる
唇が黒くなり合谷のツボの筋肉が落ちて

丘尼さんはどきどき、目をはらして、ため息を漏らした、胃腸の元気が全くない
最初の針は、痛くて出来なかった
ななめに私を見て、「漢方医がほんとに治せるの?」といった疑いをかけていた
奥さんが、申し訳なく思って「あなたの病気は難病なので、まず大きな病院で診てもらいその後で治療法があれば針灸と一緒で比較的早く治療できるようになるんですよ」と言ってくれた

大病院での検査結果は間質性肺炎で、比較すぐに分かったが治療にどの位かかるかわからず、再診の結果、針灸を受けてみる事になった
器官の経絡弁証治療 寒者は熱、燥は潤、不通は疏、虚者は補の治療を施す
脾土虚は肺金を生む方法がない、肺金は心火(前述の皮膚炎)を受け腎臓に水を作る事が出来ない
腎臓は虚となり気が生まれない こうして五行が互いにぶつかり合い調和が取れなくなっている

胸脇の隔筋肉痛
針穴 中院 巨阙 下院 梁門
胸満悶
針穴 太淵 尺沢 列缺
咳到咽痛
針穴 中渚 液門
咳至哮喘(ぜんそく)
針穴 天突 膻中 豊隆 中府
咳成痨(結核) 
針穴 身柱 胸道 肺俞 膏盲
滋腎水
針穴 太徯 大鐘 湧泉 照海
補腎納気
針穴 百合 関元
身常低熱
針穴 列缺 陽池
昇前進免疫系統
針穴 百合 風池 合谷 足三里

有時合併眼針 耳針 穴位輪流施治 前10天毎天針 その後一日おきに針
滋陰補肺、腎、脾臓の内服薬 その後冷たい飲食物を体が受け付けなくなった

二週間後、合谷のツボに筋肉が戻ってきて、夜の咳が収まってきた
三週間後唇の色がほのかに赤みを帯びてきた
一か月後病院で検査 間質性肺炎はは改善された
以前は体に力がなくて奥さんが運転してきたのが自分で運転して診断受けに来る様になった
毎週二回針治療 三か月後に完全に咳がなくなった

毎週一回針治療 服用薬なしで仕事がまた出来るようになった
眼を20年も閉じられなかった
ドイツに移住した中国人が里帰りした時に検診に来た
針灸の後顔色がよくなり気持ちも明るくなったのを友人は感じた
20年間も瞼が閉じられないといったこの種の奇怪な眼の病気は治らないと思っていたのだが

彼女のお母さんは甲状腺機能亢進の持病があり4人の娘を産んだ
中学の高学年あたりから眼が飛び出しどんどん進んで青ガエルみたいになってしまった
さらに動悸、右手の上げ下げ出来なくなる
5年後、眼は乱視ひどい時にはものがふたつに見え矯正用メガネ着用となった
これだと視覚の落差が激しく道を歩くときなどゆっくりとしか歩けない状態になった
当時医者は開賀ホルモンを飲ませたが改善しなかった
結婚して医者は子供に影響するのを心配して妊娠の前甲状腺を全部切開したが病状の改善はみられなかった
夜睡眠時、眼が腫れて痛くなり起きてしまう 目を閉じる事が出来なくなってしまった
つっかり病に打ちひしがれ、涙が流れどうしようもない苦しみが襲った

眼の毛細循環促進
針穴 針後 瞳子髎 太陽穴
乱視
針穴 太陽
攒竹透晴明
針穴 風池 光明 三陰交
眼上直肌麻痺
針穴 陽白 魚腰
増強弾性
針穴 球後 四白 印堂
頭部循環促進  陽気上昇
針穴 百合 頭維 上星
活血化瘀
針穴 血海 三陰交穴
補肝血
針穴 太衡 血海
補肝腎
針穴 关元 三陰交 行間
免疫力強化
針穴 合谷 曲池 足三里
毎回ツボを変えて力を変えながら針する

針を初めて3回目が終わった時、眼が腫れて痛くならなく名なった
t出目も少し改善した
彼女はうれしくてたまらなかった
助かったと思いドイツの人に三ヶ月の休暇を申請して、近くに部屋を借りて眼の治療の準備をした
11回目の針治療が終わった時乱視が治ったがまた何時戻るか不安だった
15回目の針治療が終わった時に一般の眼鏡をかけても乱視は起こらなかった
29回目の針治療が終わって初めて眠る時に眼にガーゼをする必要がなくなった
20年間の苦しみが信じられなかった
歓びの声を出して泣いた

三ヶ月が過ぎた 眼球は正常位置にありちょっと視力不足で、上目使いの時に違和感が少し残る、
でも、強い近視、不眠、心の悩み等は大きく改善された
さらに動悸ももどった

彼女は私にサヨナラといわずにまた会いましょういつまでも と言った

水腫れのつぼ
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